【7月31日 市民生活常任委員会の視察(東京都武蔵野市吉祥寺南町コミュニティセンター)】
こんばんは今日で7月も終わりますね!
今日は市民生活常任委員会の皆さんと、東京都武蔵野市吉祥寺南町コミュニティセンターに行政視察に行ってきました!
私たち市民生活常任委員会では、年間活動テーマ「町会・自治会と行政との関係について」、1年間かけて調査研究をしていますが、これまでは、町会や自治会があるのが当たり前という前提のもと、町会や自治会と行政の関係について委員会の中でも話し合ってきましたが、視察した武蔵野市では、昭和22年に町内会制度を廃止して、昭和46年には「武蔵野市コミュニティ構想」が提起され、昭和51年には「コミュニティセンター条例」が定められ、昭和56年には、住民による「自主参加・自主企画・自主運営」(自主3原則)が確立されて、この「自主3原則」によって、行政の支配を受けない自由なコミュニティづくりの活動が保証されたそうです。
つまり武蔵野市では、「市民が主体」で「行政は支援」という形でのパートナーシップによるコミュニティづくりの推進が大きな特徴ということでした。
町内会制度が廃止されたあとは市内に16のコミュニティ協議会が作られて、その役割としては、
①公の施設を管理する指定管理者
②コミュニティづくりの担い手
の2点があるそうで、行政の役割としては、協議会の要望に基づいて活動費やコミュニティセンターの管理運営費を出す「公設民営」という方式をとっていて、「市民の手によるコミュニティづくり」を実現してきたそうです。
私たち戸田市の「町会・自治会」の代わりに、武蔵野市ではコミュニティ協議会によるまちづくりが行われていて、これまで委員会で視察した「町会や自治体がある」自治体の在り方とは大きく異なるため、私たち委員会のメンバーからも今日は多くの質問が飛び交いました。
先日には「市民生活常任委員会と町会長さんとの懇談会」が開催されて、戸田市町会連合会の会長と副会長をお招きして、「町会・自治会活動の現状や課題」について、現場からの貴重なご意見を沢山いただくことができましたが、懇談会の中では、戸田市町会連合会の会長や副会長さんから、町会事業の協力者が急激に減少している現状や、若い担い手を取り込むことの難しさ、子供会が弱体化して解散状態となってしまった町会も多くあるという現状、コロナ禍でこの状況が加速してしまい、町会の活気を取り戻すことが容易ではないという深刻な課題を伺いました。
武蔵野市でも、コミュニティづくりの課題として、「コミュニティづくりにすでに携わっている住民」と「コミュニティづくりにまだ携わっていない住民」との間には一種の壁があるという課題や、コミュニティづくりの参加者が固定化してしまっていて、活動の担い手が高齢化しているといった悩みは、形は違えど戸田市と状況が似ているとも感じました。
今日の視察を踏まえて、来週の常任委員会では視察の検証を行う予定でいます。
引き続き、年間活動テーマ「町会・自治会と行政との関係について」について委員会の皆さんと調査研究を続けていきたいと思います。
みなさん今日は視察お疲れ様でした
また受け入れてくださった武蔵野市吉祥寺南町コミュニティセンターや関係者の皆様は、お忙しい中ありがとうございました!